受精卵の分割の過程

体外受精(IVF)または、顕微受精(ICSI)で受精した受精卵は培養液の中で分割を始めます。

個人差がありますが通常、排卵から2日までに4分割、3日までに8分割の胚になるまで培養します。

種類

①4分割卵~8分割卵
受精後、2~3日目。
フラグメントが少なく細胞が均等に分割している状態の良いものは
子宮内に移植ができます。着床は4~5日かかります。

②桑胚胞
12~16分割卵
受精後4日目。
4分割卵?8分割卵より分割が進んでおり、着床率も上がります。
最近は次の段階の胚盤胞まで培養し、子宮への移植をする病院が増えています。

③胚盤胞
受精後5~6日目
自然妊娠では着床時期の状態になり、胚移植となります。

 

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受精卵のグレード


G1 卵割球の形態がフラグメンテーションがないもの
   フラグメント率0%で妊娠はかなり期待できます
   フレグメントとは卵割の過程でできる遺伝子の入っていない細胞質の断片のことです
   (ぶつぶつとした泡のようなもの)


  
G2 卵割球の形態は均等ですが10%以下のフラグメーションがあるもの
   フレグメント率10%で妊娠は期待できます

G3 卵割球の形態が均等ではなく、フレグメント25%で妊娠の期待はあまりありません

G4 卵割球の形態は均等、不均等で10%以上のフラグメンテーションがあるもの
   フラグメント率50%でほとんど妊娠は期待できません

G5 卵割球はほとんどなく、50%以上のフラグメーションがあるもの
   フラグメントが100%近く、ほとんど妊娠はきたいできません

 

受精卵の分割、フラグメンテーションの様子
http://www.venus.dti.ne.jp/~osamu/ART/VEECK.html

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