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受精卵の凍結保存・解凍胚移植

現在、体外受精や顕微授精の際に子宮に戻す受精卵の数は、多胎妊娠を避けるた

めに、通常1個に制限されています。


1回の採卵で複数個の受精卵が得られた場合は、凍結保存することが可能です。

授精卵を液体窒素中に入れ、摂氏マイナス196度で保存します。

 

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もし、採卵周期に妊娠できない場合は次周期以降に、この受精卵を解かして子宮に    

戻すことができます。

病院にもよりますが、凍結保存の方法には、プログラムフリーザーを使った緩慢凍結

法と急速凍結法・ガラス化法があります。

 

最近はガラス化法が主流です。

 

プラスチックストローに受精卵を1個ずつ封入し、液体窒素のタンク中に保存しておくの方法です。

受精卵を冷凍する段階には2種類あり、早期胚(初期胚)凍結と胚盤胞凍結があります。

通常は胚盤胞まで培養させることが多いです。

 

また、最近は体外受精で一人目を出産し、凍結してあった受精卵を解凍・胚移植して

二人目を出産患者さんもいるようです。

 

爆笑問題の田中夫妻は10年間不妊治療の結果、受精卵が2つあり、病院で冷凍保

存されているそうです。

代理母の環境が整ってきたら、代理母出産にふみきるかもしれないと話しています。

本人は48歳で着床率が低いため、ためらっているとのことでした。

 

確率は少ないとはいえ、受精卵を移植して無事に妊娠、出産した方もいらっしゃいま

す。

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