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凍結融解胚盤胞移植
凍結融解胚盤胞移植
凍結融解胚盤胞移植は、「子宮内膜の受精卵(胚)を受け入れる能力が高いタイミン
グを選んで、着床能力の高い胚盤胞を移植する」方法です。
現時点では、最も妊娠の可能性が高い方法と言われています。
凍結融解胚盤胞移植とは胚盤胞まで進んだ受精卵を凍結し、子宮環境、ホルモン環
境を整えてから移植する方法です。
これは、卵胞ホルモンと黄体ホルモンの薬剤を組み合わせ、子宮内膜を良好な厚さ
と形状に整えることが重要です。
受精した胚を凍結をし、ホルモンを整え、内膜を整え、いい周期に移植すること、これ
により妊娠率は高くなるとの報告がされています。
凍結融解胚盤胞移植のメリットは、
1、良好な受精卵(胚)を選び移植が可能
2、バランスのよい子宮内膜に移植が可能
3、凍結、融解によって子宮内膜と胚の同調性が高まり、着床しやすい
ことが挙げられています。
子宮環境は、ホルモン(エストロゲン)を投与することで子宮内膜を整えたホルモン補
充周期(HRT)に戻す方法があります。
子宮内膜の状態が思わしくない人は、長期間(妊娠10週頃まで)にわたって黄体ホ
ルモンを補充する必要があります。
途中で分割をやめてしまう胚の中で、胚盤胞まで進んだ受精卵は、強い生命力を持
っており、高い着床能力を持っています。
その胚盤胞を受け止める子宮環境を整えてから、胚盤胞(胚)を移植するということで
す。