採卵の方法
卵巣から排出された卵子は卵胞の卵胞液の中にあります。
採卵は画像で確認しながら卵胞に針を刺して、数mlの卵胞液を吸引します.
その中に卵子が含まれています。
吸引された卵子はシャーレに移して顕微鏡で確認後、培養液の中に移します。
全身麻酔をすることはありませんが(施設によってちがいがあります)、局所麻酔をす
る場合があります。
患者さんの希望によって、局所にキシロカインゼリーやスプレーを塗ったり、座薬など
を使うことが多いようです。
実際の方法
下の画像はイメージですが、大抵こんな感じです。(イメージでは酸素を送っています。)
採卵するのは医師です。
患者は手術台に寝て、間違いがないように名前の確認が行われます。
医師は腟から採卵針を超音波画像モニターを確認しながら卵胞のある場所を確認
し、子宮に針をさして卵胞液ごと採取します。
患者はモニターでその様子を確認することができます。卵が確認でき、針のなかにピュと吸い込まれる様子もみることができます。
卵胞は数個ある場合はすべて採取されます。
所要時間は短いです。
手術室に入り、採卵が終わるまでは長くても20分程度です。
採卵に使われる針はごく細いものですが、針をさすのですから、出血はします。
採卵後は、ベットで1時間ほど安静にし、出血の有無・血圧や心拍・その他に痛みや
異変について問題なければ帰宅となります。
抗生物質が処方されますので、指示通り服用します。