採卵の開始と手順
採卵の開始と手順
採卵の開始時期は月経開始からです。
方法
超音波などで卵巣内の卵胞を測定し、卵胞がmm以上でエストロゲン値が250Pg/ml以上などを目安として採卵をします。
採卵の手順
1.採卵日の決定
採卵は、卵をいかに良好な状態で数多く回収できるかが重要です。
超音波と毎日のホルモン値測定で、卵の成熟具合をチェックし、採卵日を決定します。
ロング法の場合は平均卵胞径が18mm以上の卵胞が2個以上できた時点、セトロタイド法の場合は主席卵胞の平均径が20mmになったらhCGに切り替えます
2.IVFコーディネーター
採卵日が決まるとIVFコーディネーターから、スプレキュアやアンタゴニストの終了日時、hCG注射と抗生物質の皮内テストの日時、採卵前日の坐薬の使い方や禁飲食について、また、採卵日の来院時間、採卵時の麻酔方法についてなどの説明をしています。
採卵日や胚移植日が具体的になったことで、採卵や採卵後の痛みについてや採卵後や胚移植後などの生活についての説明と質問等を受けます。
3.hCGの注射
hCGとは、ヒト絨毛性ゴナドトロピンのことで脳の下垂体から分泌されるホルモンです。
投与によって、人為的にLHサージを起こし、排卵を促します。
hCGの筋肉注射後、約38時間後に排卵するといわれていますので、「卵が排卵する直前の成熟した状態であり、かつ、勝手に排卵してしまう前に採卵できる」採卵予定時間から逆算して注射をします。
大抵の場合、注射をした翌々日の朝7~9時に採卵をすることが多いです。
PCOS(多嚢胞性卵巣)などでOHSS(卵巣過剰刺激症候群)になる可能性が強いことから、スプレキュアの使用を避け、セトロタイド法を選択した場合は、hCGの代わりにスプレキュアを0.3mg使用してLHサージをおこすこともあります。
4.採卵がキャンセルになる場合
採卵に向けて誘発剤の注射を頑張っていたのに、急に採卵のキャンセルになったということが、ごくまれにあります。
卵巣刺激期間中にP(プロゲステロン=黄体ホルモン)の上昇があった時、
(エストロゲン=卵胞ホルモン)が著明に低下した時、
また、hCG投与翌日のPの上昇がない時、
卵巣機能・反応が明らかに悪い時
等です。
このような状態で採卵をしてもよい結果は得られないことがわかっていますので、次によい周期をつかまえられるよう無理やり採卵をするようなことはしません。
hMG注射を始めて4日目以降は採卵当日まで毎日採血をしてホルモン値を測定しています。
毎日採血し、その結果を表とグラフにしていくことで、
1.ホルモン値から、hMGの種類や量の変更をすぐに行なうことができる
2.卵胞の成熟状態を細かくみて採卵に最良の日を知ることができる
3.採卵をキャンセルすべきかどうかを判断する
4.今回のARTで妊娠しなかった場合、次回誘発時に今回の誘発方法をよく検討してよりよい誘発にする
などのメリットがあるからです。
3.採卵前日に自宅で行なうこと
禁飲食
21時以降は絶飲食です。
飲食ができるのは採卵後の状態をみてからになります。
病院によっては下剤を入れる場合もあります
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